リスアニ!LIVE 2016 -SUNDAY STAGE-

感想

アニメ音楽専門誌「リスアニ!」が主催する音楽フェス。今年で6回目の開催。
私自身は2015年の両日、今年の土曜日に参加しなかった以外は参加しているが、それはやはり「リスアニ!-LIVE」が出演アーティストを丁寧に扱ってくれる良いフェスだからにほかならない。
曲数も多く、幕間にトークをはさんでくれるので、アーティストの単独ライブがダイジェスト的に楽しめるのが魅力であるのだ。

トップバッターはfripSide。
超電磁砲(レールガン)関連楽曲を封印する、という前振りから始まったかと思いきやいきなり「sister's noise」からスタート、かと思いきや「Luminize」につなぐという演出がなされ、早くも会場が笑いに包まれる。fripSideといえばレールガン、というイメージが付いていただけに、新鮮な印象を受けた。それでも最後には「only my railgun」に戻るという茶番劇であったが。

続けてTrySail。
アイドルマスターミリオンガールズとしては見たことがあったし、初見はアニサマ2015だけども、ダンスまで含めてちゃんとしっかり観たのは私にとってこれが初。「Whiz」はフォーメーションの美しさとかわいさが両立された振り付けがとてもよかったし、「Baby My Step」はパートわけにユニットならではの魅力を感じた。司会を置いてけぼりにする「ファミレスでのガールズトーク」に例えられるトークまで含め、彼女たちの魅力をしっかり堪能できた。

内田真礼。
全出演者生バンド、というこのイベントのよさがこれでもかと活きた。
個人的にかなり好みなサウンドである「世界が形失くしても」をはじめ「PENKI」収録曲を入れ込んだセットリストも「リスアニ!」ならではだろう。アニソンフェスを名乗っていながらも、ノンタイアップまで含めてがっつりやってくれるのは、アーティストにフォーカスするというコンセプトだからだろうか。

綾野ましろ。
3曲続けてノンストップで歌いきり、パワフルなパフォーマンスを見せてくれた。悪く言えば粗削りともいえるけども、デビュー間もないからこそ出せる勢いを感じた。

Aimer。
私としてはこの日最も衝撃を受けたアーティスト。まずその辺のアニソンフェスでは見られないアーティストだろうけども、それじゃなくともその歌声に完全に引き込まれてしまった。
全体的に暗い雰囲気の曲が多いが、その中にも少し希望が残っているかのような雰囲気も同時に感じるし、パワフルかと思えばやわらかく繊細であったりと、なんとも形容しがたい唯一無二の歌であった。これは生で聴かないとわからないだろう。

LiSA。
リスアニライブでは常連。客の煽りもうまいし、LiSAのパフォーマンスは本当に笑顔になれる。
セットリストは比較的最近の曲で固められていたものの、「oath sign」がかなり久しぶりだった印象。「Rising Hope」や「Empty MERMAiD」のようなゴリゴリのサウンドだけでなく「シルシ」のようなバラードもあってよかった。

川田まみ。
このステージで活動引退が告げられ、おそらく私にとっては見納めとなることがわかり全力を出し切ってきた次第。「緋色の空」がいきなりピアノのイントロで始まったのには本当に驚かされた。「radiance」「JOINT」「No Buts」あたりでの会場の盛り上がりはもう説明するまでもないだろう。まさに「安定の川田まみ」であった。I'veの一員として、ゼロ年代のアニソンシーンで大きな位置を占めていたアーティストであっただけに、この発表は本当に残念であったが、前向きな決断ということであるので応援したい。

今回も各アーティストの魅力をしっかりと感じることができ、新たな発見ができたフェスであった。こういうところには特に推しが出演しなくても積極的に参加していきたいと思う。

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