昼公演のノートではトークコーナーや全体の話をメインに書いたので、こっちではライブパフォーマンスの話を。
1. 天国のキッス(原曲:松田聖子)- 山崎エリイ
どちらかと歌い上げるタイプの歌唱をする松田聖子本人とはちょっと違う、ささやくような柔らかい歌声で歌うエリイちゃん。every♥ing!やソロ活動で見せるダンスとはまた雰囲気の違う80年代アイドル特有のゆるーい振り付けのダンスも相まってとにかくかわいかった。かわいい以外の感想が書けない。
2.まちぶせ(原曲:石川ひとみ) - 広瀬ゆうき
(原曲は三木聖子だろ、っていう人いるかもしれませんが世間一般ではこっちのほうが有名だし私も調べるまでカバーだって知らなかったので)
動きや表情でちょっといたずらっぽさを醸し出しながら歌う広瀬ちゃんの姿が印象に残っている。笑顔でちょっと怖い歌詞を歌うってのを意識したとご本人がtwitterで言っていて、技術力の高さを垣間見た感じ。AメロPPPHという、今のオタクからしたら変則的に感じるかもしれないあの手拍子はよく揃ったな、と。そしてユーミンの楽曲は良い。
3.赤いスイートピー(原曲:松田聖子)- 伊藤美来
最高。みっくの「か弱さ」を感じさせる歌声と、一歩引いて後ろからついていくような女の子の心境を歌った楽曲の世界観とが見事にリンクしていた。古くからのファンの間では知られていたことらしいのだけど、みっくがオーディションで歌ったのがこの曲だったと聞いて、私が審査員だったらこれ歌われたら合格させるわ、と謎目線での感想を抱いてしまった。
4. くちびるNetwork(原曲:岡田由希子) - 豊田萌絵
歌う前に楽曲クレジットについて言及したのはおそらくもえしだけだったはず。
Pyxisではかわいらしい楽曲が多いゆえに、こういう色っぽい楽曲を歌うもえしは新鮮であった。
5. 北ウイング(原曲:中森明菜)- 村川梨衣
トーク中のりえしょんとのギャップよ。良く響く低音で歌い上げる村川さんはとてもかっこよかった。こういうどこか影のある楽曲があるのも80年代アイドルの魅力とも言えるのではなかろうか、と。
6. プレイバック part2(原曲:山口百恵) - 白石晴香
トークではふわふわしたかわいらしい雰囲気だったはるにゃんが、シリアスな表情で歌っていたのに度胆を抜かれた。逆に次回はかわいい系の曲も聞いてみたいところ。
7. FU-JI-TSU(原曲:工藤静香) - 石田晴香
ある意味先輩の曲のカバーとでもいう感じなのだけど、2ndではるきゃんが歌っていた「桃色♡片想い」とはまるで逆の方向性でそれがまたよかった。この曲はここで初めて知ったけど「作詞:中島みゆき 作曲:後藤次利」ってクレジットで「おおう!?」ってなった。
8. 少女A(原曲:中森明菜) - M・A・O
M・A・Oちゃんの声の引き出しの多さには驚かされてばかり。
M・A・Oちゃんソロデビューしてないのが不思議なくらいに思える。
それ以上にこの曲を17歳で歌いこなしていた中森明菜ご本人がとんでもないように思えるけど。
この後全員で「トキメキ!アンセム」を歌い終了。
急に楽曲が現代風になって観客のノリも現代風に切り替わるのは何ともまた面白かった。
トキ祭のライブは正直一部の層にしかウケないだろうけど、刺さる人にはめっちゃ刺さるイベントでもあると思うので、アイドル歌謡に興味がある人は是非来てほしい。