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「あぁ。結局自分が書いた楽曲しか歌えないんだな、私…」https://www.lmaga.jp/news/2017/12/32327/2016年のアルバム"頂き物"の中で唯一の自作である"アメリカンリバー"を収録した際に彼女はそう感じたという。そして自ら「少しのほほんとした」ライブにしたいと語った今回のプレミアムライブ。言葉通りに肩の力が入りすぎない、それでいて素直に彼女の楽曲の魅力を引き出したライブだった。 会場はなかのZERO大ホール。パラパラと雨が降る会場に着いた時には、すでにかなりの客席が埋まっていた。 前回のライブ後にファンクラブに入会していた筆者は運良く前方の席を手に入れていたのだが、下手を見るとキーボードの隣にはメロトロンが。開演が楽しみで仕方ない。 しばしの暗転からメンバーが静かに入ってきてPf.山本がメロトロンを静かに奏でる。『Sleep Tight Mr. Hollow』だ。静かに天井から光る球が降りてきて、幻想的な世界を創り出す。安藤は中央のステージ後ろ、天井からつるされた幕の中でまるで神秘のベールに包まれたように舞い、静かに歌い始める。 彼女の歌声は彼女にしか出せない色を持っている、と毎度のことながら感じつつ、優しい音に身を沈める。 そしてその幕から姿を現した彼女は、緑のトップスに赤のパンツ。まるでクリスマスを彩るかのようだった。(ライブは新年だったのだが)そしてそのまま歩きながら始まるのは『森のくまさん』。この楽曲は途中から力強い旋律が続くのだが、Dr.伊藤の繊細かつ大胆なプレイが楽曲の起伏を見事に表現する。照明は赤くなり、安藤は感情をあらわにするかのように歌う。「前を見て、前を見て、前を見て、ってうるせえ」 そこから続けて始まるのは彼女を有名にしたとも言える「のうぜんかつら」。しかしそのCMソングとなったピアノアレンジではなく、1stアルバム「Melty andrew」に収録された少し南国を感じさせるポップなアレンジだ。「I wonder how to get your melty sweety kiss」・・・といったイントロの英語詞はこのアレンジならではで、筆者も久々に演奏を聴いたが身体が動き出す。 そしてリズミカルな『雨唄』を挟んでMC。 今回はプレミアムということで、管楽器にTp.川崎とSax.後関を迎えたことを紹介。後に川崎は「家具を作る人」、後関は「ジャムを作る人」とも紹介された。気になる。 そして管楽器を迎えて安藤が一番演奏したかったという楽曲『あなたと私にできる事』。ここ最近ライブであまり披露してこなかったというこの曲。筆者も3年ほど聴いていなかったが、管の響きから優しい歌声が入ってくるところで、自然とこみあげるものがあった。正直その後は覚えていない。ただ幸福だった。 以前、SPICEのインタビュー(https://spice.eplus.jp/articles/156109 )で安藤裕子の、もっとポップな部分を担っていたのって“管”なんです。「あなたと私にできる事」とか、「のうぜんかつら」のリプライズでない方とか、明るくてポップな部分を再現したいですね。 と語っていたように、両方の楽曲を見事に望むままに披露してくれた。そして堀込泰行作曲の『夢告げで人』。「夜お腹が空いて豆腐」というなんとも素敵な歌詞が優しく入る。この曲はアルバムではストリングス編成のアレンジがなされているが、今回はもちろん管楽器アレンジ。貴重である。 そしてしばしのMC。次の『人魚姫』は大人の、女性の黄昏を歌った楽曲。それでも前を向いて「戦う女ver.!」とマーチングバンドのアレンジに乗せて歌う。 「明日は明日で輝きたい」という歌詞が染み入る。 『星とワルツ』を挟んで『忘れ物の森』。どちらもゆったりとした楽曲。筆者は後者がとても好きなので、管楽器やギターの入ったライブ用のアレンジが聴けてとても幸せだった。そして新曲『泡の起源』はGt.名越の歪んだギターが空間を包み込むような楽曲だった。その後の『New World』は一転してポップな曲調で、対比が面白い。MCでは「どちらも言葉で上手く説明できないけど、愛の歌なんですよ」「次はもう少しリアリティがあるかな。。。」と言った感じに観客を和ませ、『愛の季節』を披露。 『世界を変えるつもりはない』ではバンドの爆発力の中で確固たる自分を持って歌う姿に心を打たれた。そして本編最後に『鬼』。 アンコールでは『雨とぱんつ』、『アメリカンリバー』を歌う。前者は久々のオリジナルとして発表した楽曲で、いつもは情感たっぷりに歌い上げる彼女がとても自然体で楽しそうに歌う姿にこちらも笑顔になる。そして15周年ライブの発表。会場から拍手が起こる。最後はユニコーンのカバー『雪の降る街』(正月ver.)。「世の中はいろいろあるけど どうか元気で お気をつけて」という歌詞に元気をもらい、15周年ライブも来よう、と純粋に思えた。 安藤裕子のポップスが好きだ。そう感じてから何度もライブに足を運んだが、ここまで軽やかにステージを、まるで少女のように踊りながら歌う彼女は初めて見たかもしれない。改めて彼女の「ポップ」な面を前に出したこのライブに来ることができて本当に良かった。 set listは公式HPよりどうぞ。news : Ando Yuko Official Site - Andrew Page
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「あぁ。結局自分が書いた楽曲しか歌えないんだな、私…」
https://www.lmaga.jp/news/2017/12/32327/
2016年のアルバム"頂き物"の中で唯一の自作である"アメリカンリバー"を収録した際に彼女はそう感じたという。
そして自ら「少しのほほんとした」ライブにしたいと語った今回のプレミアムライブ。言葉通りに肩の力が入りすぎない、それでいて素直に彼女の楽曲の魅力を引き出したライブだった。
会場はなかのZERO大ホール。パラパラと雨が降る会場に着いた時には、すでにかなりの客席が埋まっていた。
前回のライブ後にファンクラブに入会していた筆者は運良く前方の席を手に入れていたのだが、下手を見るとキーボードの隣にはメロトロンが。開演が楽しみで仕方ない。
しばしの暗転からメンバーが静かに入ってきてPf.山本がメロトロンを静かに奏でる。
『Sleep Tight Mr. Hollow』だ。静かに天井から光る球が降りてきて、幻想的な世界を創り出す。安藤は中央のステージ後ろ、天井からつるされた幕の中でまるで神秘のベールに包まれたように舞い、静かに歌い始める。
彼女の歌声は彼女にしか出せない色を持っている、と毎度のことながら感じつつ、優しい音に身を沈める。
そしてその幕から姿を現した彼女は、緑のトップスに赤のパンツ。まるでクリスマスを彩るかのようだった。(ライブは新年だったのだが)そしてそのまま歩きながら始まるのは『森のくまさん』。この楽曲は途中から力強い旋律が続くのだが、Dr.伊藤の繊細かつ大胆なプレイが楽曲の起伏を見事に表現する。照明は赤くなり、安藤は感情をあらわにするかのように歌う。「前を見て、前を見て、前を見て、ってうるせえ」
そこから続けて始まるのは彼女を有名にしたとも言える「のうぜんかつら」。しかしそのCMソングとなったピアノアレンジではなく、1stアルバム「Melty andrew」に収録された少し南国を感じさせるポップなアレンジだ。「I wonder how to get your melty sweety kiss」・・・といったイントロの英語詞はこのアレンジならではで、筆者も久々に演奏を聴いたが身体が動き出す。
そしてリズミカルな『雨唄』を挟んでMC。
今回はプレミアムということで、管楽器にTp.川崎とSax.後関を迎えたことを紹介。後に川崎は「家具を作る人」、後関は「ジャムを作る人」とも紹介された。気になる。
そして管楽器を迎えて安藤が一番演奏したかったという楽曲『あなたと私にできる事』。
ここ最近ライブであまり披露してこなかったというこの曲。筆者も3年ほど聴いていなかったが、管の響きから優しい歌声が入ってくるところで、自然とこみあげるものがあった。
正直その後は覚えていない。ただ幸福だった。
以前、SPICEのインタビュー(https://spice.eplus.jp/articles/156109 )で
安藤裕子の、もっとポップな部分を担っていたのって“管”なんです。「あなたと私にできる事」とか、「のうぜんかつら」のリプライズでない方とか、明るくてポップな部分を再現したいですね。
と語っていたように、両方の楽曲を見事に望むままに披露してくれた。
そして堀込泰行作曲の『夢告げで人』。「夜お腹が空いて豆腐」というなんとも素敵な歌詞が優しく入る。この曲はアルバムではストリングス編成のアレンジがなされているが、今回はもちろん管楽器アレンジ。貴重である。
そしてしばしのMC。
次の『人魚姫』は大人の、女性の黄昏を歌った楽曲。それでも前を向いて「戦う女ver.!」とマーチングバンドのアレンジに乗せて歌う。
「明日は明日で輝きたい」という歌詞が染み入る。
『星とワルツ』を挟んで『忘れ物の森』。
どちらもゆったりとした楽曲。
筆者は後者がとても好きなので、管楽器やギターの入ったライブ用のアレンジが聴けてとても幸せだった。
そして新曲『泡の起源』はGt.名越の歪んだギターが空間を包み込むような楽曲だった。
その後の『New World』は一転してポップな曲調で、対比が面白い。
MCでは「どちらも言葉で上手く説明できないけど、愛の歌なんですよ」「次はもう少しリアリティがあるかな。。。」と言った感じに観客を和ませ、『愛の季節』を披露。
『世界を変えるつもりはない』ではバンドの爆発力の中で確固たる自分を持って歌う姿に心を打たれた。そして本編最後に『鬼』。
アンコールでは『雨とぱんつ』、『アメリカンリバー』を歌う。前者は久々のオリジナルとして発表した楽曲で、いつもは情感たっぷりに歌い上げる彼女がとても自然体で楽しそうに歌う姿にこちらも笑顔になる。
そして15周年ライブの発表。会場から拍手が起こる。
最後はユニコーンのカバー『雪の降る街』(正月ver.)。
「世の中はいろいろあるけど どうか元気で お気をつけて」という歌詞に元気をもらい、15周年ライブも来よう、と純粋に思えた。
安藤裕子のポップスが好きだ。
そう感じてから何度もライブに足を運んだが、ここまで軽やかにステージを、まるで少女のように踊りながら歌う彼女は初めて見たかもしれない。
改めて彼女の「ポップ」な面を前に出したこのライブに来ることができて本当に良かった。
set listは公式HPよりどうぞ。
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